一眼レフのフルサイズモデルとAPS‐Cサイズモデルの違い

1 はじめに
こんにちは。
私はCanonAPS‐Cサイズモデルとフルサイズモデルの一眼レフカメラのどちらも使っています。

使っている一眼レフカメラ
・EOS Kiss X8 -APS‐Cサイズ
EOS 5D Mark IV -フルサイズ

モデルの違いと、それぞれにメリット・デメリットがありますので、そちらを解説させていただきます。

2 なにが違うのか
端的に言うと、「センサーサイズ」の違いです。一眼レフカメラには「センサー」というパーツがあり、センサーには種類があります。レンズを通って入ってきた画像をデジタル信号に変換する部分がります。これを「イメージセンサー」といいます。

フルサイズやAPS‐Cサイズのサイズは、このセンサーサイズのことを指しています。
名前の通り、フルサイズが最も大きく、APS‐Cサイズはフルサイズの40%程度の大きさです。

それでは、イメージセンサーの大きさが違うと何が変わってくるのか見ていきましょう。

3 イメージセンサーの大きさの違い
3.1 画質の違い
センサーが大きいと、面積が広いのでより多くの光を取り込むことができます。そのため、暗い場所でも高画質に撮影が可能です。ノイズが少なく滑らかな写真に仕上がります。
例えば、花や葉など繊細な写真や細々とした星空の写真、アップで撮影した人物の顔の写真などは、APS‐Cサイズで撮影するよりフルサイズで撮影したほうがより綺麗な仕上がりとなります。

3.2 写る範囲の違い
センサーサイズの大きさが異なるので、レンズから入ってきて受け止められる範囲が異なります。これにより、APS‐Cで撮ると、フルサイズで撮るより範囲が狭く、望遠で撮ったような写りになります。
具体的な数字でいうと、約1.6倍望遠です。24㎜という焦点距離のレンズをAPS‐Cサイズのカメラで撮ると、24㎜×1.6=38㎜相当になり、広角の雰囲気は薄れます。

遠くのものを撮りたいのであれば、APS‐Cのほうが遠くまで撮れるので、向いていると言えるでしょう。

自分が何を撮りたいのか、によって考えるといいですね。

3.3 ボケ感
一眼レフカメラで撮った写真でよく目にする背景がボケている写真。対象物にピントを合わせて、背景がボケていると雰囲気が出ます。このボケ感に関しては、APS‐Cよりフルサイズのほうがボケます。

なぜフルサイズのほうがボケるかというと、先ほどの章で説明した焦点距離が関係してきます。同じ焦点距離のレンズを使って、同じ位置から撮影しようとしたとき、フルサイズよりAPS‐Cのほうが望遠気味になります。

ということは、同じサイズの写真を撮影しようとするとAPS‐Cはフルサイズに比べて離れて撮影しなければなりません。

このことに合わせて知っておいていただきたい事実といたしまして、ボケ感を強くするには対象物になるべく近づく必要があります。
以上のことからAPS‐Cに比べて、フルサイズのほうがよりボケるということです。

4 まとめ
画質・写る範囲・ボケ感の3つに関してご説明させていただきました。そのほかにもAPS‐Cはフルサイズに比べて本体の重さが軽いので持ち運びがしやすかったり、価格もAPS‐Cよりフルサイズは高価でいきなりは手が出しにくい、など比較意見はあります。いろいろな要素はありますが、一番に優先すべきは自分が何を撮りたいかだと思います。それを撮るにはどんな機能性があればよいのか考えてみれば自分に合ったカメラが見つかります。

みなさんもカメラライフを楽しみましょう。